解説:睡眠不足でも昼食の影響でもなく、昼に眠くなる理由
ふぁ〜、今日も眠い。
なんでお昼に眠くなるのか。
昨日睡眠もちゃんととったし。
お昼食べすぎは良くないのかなぁ。
あれ、もしかして、
睡眠時無呼吸症候群!?
いつもお昼に眠くなると、
なんだか不安になりますよね。
僕も、毎日眠いです。
なんなら、今も眠い。
今日は、そんな僕が自分を安心させるために調べた、人間がお昼に眠くなる理由をお示しします。
昼の眠気が心配な方のお役に立てたら幸いです。
ちなみに、いろんなサイトのコピペじゃなく、自分で調べた学術論文に基づいて書いてますので、参考になるかなぁ、と思います。
僕、寝ることに関しては真面目なんです。
1.昼間眠くなる原因
1)夜の睡眠不足
夜の睡眠不足が昼間の眠気に直接的に関係するのは、みなさん直感的にわかると思います。
前日遅くまで飲んだ後の会議などでは、どうしようもないほどの眠気に襲われると思います。
実際に、夜にどれだけ寝られたのかと、次の日の眠気には負の相関がみられています。夜にあまり寝られていないと日中の眠気は増加し、夜によく寝られていると、日中の眠気は減少します。
しかし、別の研究では夜の睡眠時間を8時間とった場合や、10時間にとった場合、つまり、十分な睡眠時間を確保した場合でも午後には眠気が強くなることも報告されています。
すなわち、夜にどれだけ寝ることができても、それ以外の要因で午後は眠くなってしまうのです。
ただ、昼間の眠気を抑えるためには、夜の十分な睡眠が欠かせないのは間違いないようですね。
2)昼食と午後の眠気
お昼ご飯を食べた後は、とっても眠くなりますよね。
僕も、お昼食べた後は満腹感も重なって、横になりたくなります。
というか、横になります。
この現象は、しっかりと名前があり『Post Lunch Dip』と呼ばれます。
では、午後に眠くなるのはこの昼食が原因なのでしょうか。
それを確かめるため、
・昼食を2時間早めた場合
・昼食を抜いた場合
・二時間ごとに軽食をとった場合
の3パターンで午後の眠気が発生するかが検証されています。つまり、昼食の影響を弱めたり、失くしたりして眠気が出るかを確認したわけです。すると、どの条件でも昼食を普通に食べた場合と午後の眠気は同様に発生したそうです。
つまり、昼食の影響がなくても、午後は眠くなるわけです。
2.お昼眠いのは、人間の体内リズムのせいだった。
上記の研究などで、夜間の睡眠不足や、お昼ごはんの影響を抜いても、午後には眠くなることがわかりました。
つまり、人間は、午後には眠くなる動物なのです。みなさんも聞いたことがあると思いますが、人間には一日のリズムがあります。朝は目が覚めて、夜には眠くなるという体にプログラムされたリズムです。
24時間のリズムと12時間のリズムと2時間ごとのリズムがあるといい、それらが合わさることでお昼どき以降に眠くなるということでした。
3.じゃあ、午後の眠気を避けるにはどうしたらいいの
個人的には、眠い時には寝たほうが良いと思っています。
午後の眠い時間に9分~15分ほどの仮眠をとることで、生産性が向上する効果が期待できます。さらに運転をする仕事ならなおさらで、居眠り事故は夜よりも、14時~16時の午後が最も発生しやすいのです。
だから、眠い時は寝よう。
ただ、会社内でデスクワークの方や学生さんなどは、寝たいときに寝るなんてことは無理ですよね。
では、どうしたらよいのか。
その対策については眠くなってしまったので長くなってしまったので、また次回に書かせていただきます。
それでは、一旦、おやすみなさい。